オンライン英会話になぜフィリピン人講師が多い?【フィリピン人の英語力が高い理由】

なぜオンライン英会話にフィリピン人講師が多いのか、疑問に思っていませんか?
オンライン英会話スクールは、英語学習のツールとして非常に優秀ですが、講師の国籍はフィリピン人が多いです。
フィリピンという国に対して、英語を話すイメージがない人も多いでしょう。
ですが実は、フィリピンはアジア屈指の英語力を誇る国であり、とても流ちょうな英語を話します。
この記事では、フィリピン留学経験者である筆者が、オンライン英会話スクールにフィリピン人講師が多い理由を徹底解説します!
この記事を読むことで、フィリピン人の「英語力の高さの秘訣」と、フィリピン人講師を選ぶメリット・デメリットが分かります。
結論として、フィリピン人には指導力が高い講師が多く、かつレッスン料金も安くなるのでオススメです!
「フィリピン人講師でも全然問題ないな」と思われた方に向けて、
料金が手頃で、しかも学習サポートも充実のフィリピン系スクールを紹介▼しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

筆者は、一部上場メーカーの海外マーケティング部で勤務8年目
月に一度は海外出張していて、日々、英語を使って仕事をしています!
オンライン英会話になぜフィリピン人講師が多い?

さっそく本題として、オンライン英会話スクールにフィリピン人講師が多い理由を解説します。
主な理由は以下の2点です。
- フィリピンは、そもそも英語を話す人が多い国だから
- フィリピンは、英語が公用語になっている国
- 「英会話講師」は、給料が高い職業として人気だから
- フィリピンで高給な職に就くためには、英語力が必須!
①フィリピンは、英語を話す人が多い国
歴史的な背景もあり、フィリピンでは英語が公用語の一つになっています。
そのため、日本人にはイメージしづらいですが、生活の一部として、ごく自然に英語を使用します。
例えば、フィリピンの学校教育(小学校~大学まで)では、国語と歴史以外の授業が、すべて英語で行われています。
幼少期から英語を学ぶ機会に恵まれており、大半のフィリピン人が英語を話せるのも納得です。
教育の一環として、家族間の会話でさえも、英語しか使わない家庭もあるほどです。
私がフィリピン留学していて驚いたことは、映画館で上映されている映画が英語版しかなく、フィリピン語の吹き替え版がなかったことです。
字幕もすべて英語のみ。日本では考えられませんよね。
街中で見る看板や案内も、英語表記が一般的で、困ることはありませんでした。
(参考)英語能力ランキングで、フィリピンはアジア2位
順位 | 国と地域(全24ヵ国) |
---|---|
1位 | シンガポール |
2位 | フィリピン |
3位 | マレーシア |
4位 | 香港 |
5位 | 韓国 |
… | … |
14位 | 日本 |
(参考:EF EPI 2022 – 世界最大の英語能力指数 ランキング)
フィリピン人の英語力は、アジアでも上位にランクインします。
“EF Education First”という、世界最大級の英会話サービス運営会社の調査では、フィリピンの英語能力はアジア24ヵ国の中で、2位にランクインしています。
全世界のランキングでも、世界111ヵ国の中で22位と好成績です。(日本は78位…)
(参考)世界の英語スピーカー数ランキングで5位
順位 | 国名 | 英語スピーカー数 | 人口に対する割合 |
---|---|---|---|
1位 | アメリカ | 2億8300万人 | 95.5% |
2位 | インド | 1億2500万人 | 12.2% |
3位 | パキスタン | 1億800万人 | 57.0% |
4位 | ナイジェリア | 7900万人 | 53.3% |
5位 | フィリピン | 6400万人 | 63.7% |
… | |||
圏外 | 日本 | ― | ― |
(参考:Most English Speaking Countries | Largest English Speaking Countries)
“Maps of World”によると、世界の英語スピーカー数ランキングで、フィリピンは5位にランクインしており、6,400万人もの人が英語を話せるとされています。
人口の63.7%と聞くと、少なく思えるかもしれませんが、カナダでさえ80.1%。
決して少なくない割合といえます。
ちなみに、日本で英語を話せる人の割合は、およそ人口の10%程度と言われています。
このように、フィリピンにおいて、英語は公用語の一つであり、ごく自然に日常生活に溶け込んでいます。
このような背景から、オンライン英会話の講師においても、相対的にフィリピン人が多くなるというわけです。
②英会話講師は、給料が高い職業として人気

フィリピンでは、給料が高い職に就くためには、英語力がかなり重要です。
個人的に、フィリピン人が熱心に英語を勉強する一番の理由はコレだと考えています。
というのも、フィリピンは経済水準が低く、国内の働き口が限定的。
高給な職につくために、英語を話せるということは非常に重要なスキルなのです。
具体的に、給料が高い職業として人気なのが、外資系企業のコールセンター勤務と、そして「英会話講師」です。
外資系企業のコールセンター

フィリピン人の英語力の高さと、人件費の安さを背景として、
アメリカなどの外国企業が、コールセンター(電話窓口)をフィリピン内に置いていることがあります。
コールセンターでの勤務は非常に給料が高く、人気の職業ですが、アメリカ人顧客の電話に対応するため、高い英語力が必要です。
一方で、コールセンターでの勤務では、顧客のクレーム対応に明け暮れることになります。
また、アメリカ時間の日中に電話対応する必要があるため、夜勤が続くということもあり、かなり大変な職業のようです。
英会話の講師

外資系コールセンターと同様、オンライン英会話スクールでも、英語力の高さと人件費の低さから、フィリピン人を積極採用しています。
スクールとしては人件費を抑えられる一方で、フィリピン人にとっては高い給料を得られる職業になっています。
フィリピンの国家統計局の調査では、2021年、世帯ごとの平均年収は約75万円。
※2022年11月時点の為替レートでの円換算
これに対し、オンライン英会話の講師の時給は約200~400円と言われています。
時給400円を達成できたとして、一日8時間、週5日の勤務で年収80万円を超えます。
平均的な家族(一世帯およそ4.4人)全員でやっと稼げる金額を、一人でも稼げるのが、英会話講師という職業なのです。
このように、日本人向けの英会話レッスンで得られる収入は、フィリピン人にとっては大金です。
加えて、コールセンターと違い、英会話講師であればクレーム対応は不要です。
かつ日本人の生徒向けなら、時差が1時間しかないので夜勤をする必要もありません。
以上のような理由から、英会話講師はフィリピン人に人気の高収入キャリアなのです。
オンライン英会話スクール講師にフィリピン人講師が多い理由が分かったところで、
では、利用者の視点で、フィリピン人講師のレッスンを受けるにあたりデメリットはないのでしょうか?
次のパートで、フィリピン人講師のデメリットを紹介します。
フィリピン人講師のデメリット 2選
フィリピンの英語力の高さを考えると、フィリピン人講師は良さそうですが、いくつかデメリットはあります。
知っておくべきフィリピン人講師のデメリットとして、具体的には以下の2点が挙げられます。
フィリピン人講師のデメリット 2選
- 英語がなまっている講師も一定数いる
- 時間にルーズな講師がいる
①英語がなまっている講師も一定数いる
フィリピン人は高い英語力を誇りますが、そうは言っても第二言語として英語を学んでいるというのが実情です。
人によって英語力には差があり、多少なまっている先生もいます。
実際にレッスンを受ける際は、講師選びが大切ということは覚えておきましょう。
とはいえ、人気のオンライン英会話スクールでは、たくさんいるフィリピン人の中でも特にエリート講師を厳選して採用しています。
例えば、先生のプロフィール欄を見てみると、フィリピントップの国立大学である「フィリピン大学」の出身者が多数在籍していることが分かります。
また、例えば人気スクール「レアジョブ英会話」では、講師の採用合格率がたった1%。
とりあえず応募があったら誰でも採用するわけではなく、その中でも優秀な講師のみが厳選されているのです。
「それでもやっぱり、できるだけキレイな英語の先生を選びたい」という方は、プロフィールの職歴欄を見て、上でも紹介した「コールセンター」での勤務経験がある先生を選びましょう。
フィリピン留学で実際に先生に聞いた話で、特にアメリカ企業のコールセンターでは、アメリカ人とそん色ない英語を話せることが求められるとのこと。
電話口でアメリカ人じゃないことがバレると、「アメリカ人を出せ!」とクレームを入れてくる顧客もいるようです。
このような理由から、コールセンターの勤務経験がある先生は、特に英語が流ちょうである確率が高いと感じています。
②時間にルーズな講師がいる

これはフィリピン人に限った話ではありませんが、時間にルーズな講師が一定数います。
個人的に、フィリピンは南国気候の国だからなのか、穏やかでマイペースな人が多いという印象があります。
実際、レッスンに遅れてくる先生は多少いますので、気になる場合は、次回から別の講師を選ぶようにしましょう。
なお、フィリピン人講師が中心の人気スクールである「レアジョブ英会話」や「ビズメイツ」なら、検索結果から先生を非表示にする機能が付いています。
良くなかった先生は、次から講師検索の結果に表示されないように設定できます。
このような機能をうまく活用し、良い先生を選ぶことが大切です!
フィリピン人講師のメリット 4選

フィリピン人講師を選ぶことのデメリットを紹介しましたが、
とはいえ、フィリピン人講師は優秀で、メリットもたくさんあります。
フィリピン人講師の具体的なメリットとして、以下の4点が挙げられます。
フィリピン人講師のメリット 4選
- 料金が安く、費用をおさえて勉強できる
- 講師の指導力が高い
- 英語がクリアで聞き取りやすい
- 明るく楽しいレッスンを受けられる
①料金が安く、費用をおさえられる
フィリピン人は、日本人に比べて人件費が低いので、レッスン自体の料金も比較的、安くおさえられることが一般的です。
例えば、ネイティブ講師在籍のスクールとして有名な「Cambly」や、「エイゴックス」のネイティブプランは、週2~3レッスンで月8,000円~かかります。
1レッスンあたり500円以上はかかってしまいます。
それに対し、フィリピン人講師の有名スクールである「レアジョブ」や「Kimini英会話」、「ウェブリオ英会話」では、毎日1レッスン受けられて月6,000円ほど。
1レッスンあたり約200円で受けられます。
ネイティブ講師と比較して、安く・たくさん勉強できるのが、フィリピン人講師のレッスンを受ける一番のメリットです!
②講師の指導力が高い
フィリピン人自身も、第二言語として英語を勉強してきた背景から、文法や構文を体系的に理解している講師が多いです。
ノンネイティブの講師だからこそ、英語を学ぶ上でつまずきやすいポイントや、学習のコツもあわせて教えてもらえます!
また、多くのオンライン英会話スクールでは、フィリピンの有名大学を出ている人を積極採用しています。
採用選考も厳しく、優秀な講師のみが厳選されていることもあり、オンライン英会話のフィリピン人講師には、本当に教えるのが上手な人が多いです。
ネイティブ講師でなくても、効果的なレッスンを受けることは十分可能なので、その点は安心です。
③英語が聞き取りやすい
フィリピン英語は、アメリカ英語かイギリス英語か、どちらかというとアメリカ英語に近いです。
ですが、アメリカ英語特有の発音である「音の消失や省略」は、フィリピン英語ではあまり見られません。
フィリピン人の英語はとてもクリアで、音の区切りが分かりやすく、日本人にとって聞き取りやすい場合が多いのです。
アメリカ英語の発音の特徴例
- 子音と母音がくっつく
- (例)far away
✕ ファーアウェイ
〇 ファラウェイ
- (例)far away
- ”it”や”to”などの短い単語は消える
- (例)check it out
✕ チェックイットアウト
〇 チェキラウッ
- (例)check it out
- “you”などの代名詞が前の単語にくっつく
- (例)Nice to meet you.
✕ ナイストゥーミートユー
〇 ナイストゥミーチュー
- (例)Nice to meet you.
フィリピン英語ではこのような音の消失・省略が、アメリカ英語と比べてずっと少ないです。
そのため、アメリカ人が言っていることが全然聞き取れない人でも、フィリピン人の英語ならまだ聞き取れると思います。
超初心者の方は特に、フィリピン人講師の方がスムーズに英会話学習を始められますよ!
④明るく楽しいレッスンを受けられる

実際のレッスンの様子(筆者撮影)
最後はおまけですが、フィリピン人の先生は明るくて、楽しい人がとても多いと感じています。
私自身、フィリピン留学中に受けたレッスンは、カナダのレッスンよりも全然楽しかった思い出があります。
マンツーマンレッスンを担当してくれていた女性の先生が、
「今日はダンスにあわせて勉強するわよ!」と言って、一畳ほどの狭い部屋なのに、いきなり踊りだしたことを今でも覚えています。
南国気質でフレンドリーな先生が多く、レッスン自体が楽しいというのも、フィリピン人講師のメリットの1つ。
ぜひ一度、体験してみていただきたいと思います!
オススメのフィリピン人スクールは「レアジョブ」と「ビズメイツ」
今回は、オンライン英会話にフィリピン人講師が多い理由と、フィリピン人講師のレッスンのメリット・デメリットを紹介してきました。
- フィリピンは、そもそも英語を話す人が多い国だから
- フィリピンは、英語が公用語になっている国
- 「英会話講師」は、給料が高い職業として人気だから
- フィリピンで高給な職に就くためには、英語力が必須!
フィリピン人講師のメリット・デメリットは以下の通りです。
フィリピン人講師のデメリット 2選
- 英語がなまっている講師も一定数いる
- 時間にルーズな講師がいる
フィリピン人講師のメリット 4選
- 料金が安く、費用をおさえて勉強できる
- 講師の指導力が高い
- 英語がクリアで聞き取りやすい
- 明るく楽しいレッスンを受けられる
フィリピンの英語力はアジアでもトップクラスです。
明るくて、教えるのも上手な先生が多いので、
試しに一度、フィリピン人講師のレッスンを受けてみていただきたいと思います!
なお、フィリピン系のオンライン英会話スクールでオススメは、「レアジョブ英会話」と「ビズメイツ」の2社です。
レアジョブ英会話は、累計の会員数が100万人を突破している人気の英会話スクール。
日常英会話とビジネス英語の両方を学べますが、特に日常英会話プランが人気です。

»レアジョブが初心者にオススメな理由 3選【英会話学習の進め方のコツも解説】
ビズメイツは、ビジネス英会話特化のオンライン英会話スクール。
業界最安水準の月額料金と、講師・教材のクオリティの高さが人気で、ビジネス英語を学びたいなら一番オススメのスクールです。

»ビズメイツの評判は悪い?1ヵ月受講した海外営業マンが本音レビュー【口コミ紹介】
これらの2社以外を含む、オススメのオンライン英会話スクールランキングはコチラ!

»【2023年最新】本当にオススメできる人気オンライン英会話スクール 15選【徹底比較】